あの頃の幼い僕に今なら言えることがある
11月1日。
20年前のこの日、V6はデビューを迎えた。
今ではもう風物詩の一つであるバレーボールの応援キャラクターとしてのジャニーズグループ、その第一弾がV6だった。
Jr黄金期の先駆け的存在である森田剛と三宅健、事務所入り3ヶ月というハイスピードでデビューが決まった岡田准一の3人で結成されたComing Century。
Jrの年長組であるジャニーズSr.の中から坂本昌行、長野博、井ノ原快彦というベテラン組で結成されたアダルトチーム、後の20th Century。
この2つのグループで構成されたV6。
当初はバレーボールだけの期間限定ユニット、6年で解散、そんな噂が流れていた。
それでもそんな噂はもろともせず、V6は10周年を迎えていた。
その時にV6の冠番組である学校へ行こうで放送された10周年修学旅行。
リアルタイムで見ていた私ぐらいの世代には思い出深く、今でも色あせない。
しかしそんな学校へいこうも、放送終了した。
それ以降お茶の間ファンだった私にとってV6は縁遠いグループとなった。
なかなかテレビで6人揃う姿を見かけなくなった。
俳優としてキャリアを重ねていった岡田准一、司会者として朝の情報番組で平日毎日顔を見る井ノ原快彦以外の顔はそれほど見ないなぁ、と思っていた。
個人で様々な分野で活躍していたのを知ったのはファンになってからだ。
ファンになって、学校へいこう終了後の6人の個人活動、そしてライブや音楽などのユニットとしての活動を知って、悔しかった。
どうして私はこんなに魅力的なグループを知らなかったのか、知ろうとしなかったのか。
学校へいこう終了後の6人が個人活動でそれぞれの個性と技量に磨きをかけ、その成長がユニットとしてのレベルアップにつながっていった過程をリアルタイムで観たかった。本当に観たかった。
テレビでなかなかグループが揃わない現状、口さがない噂話に歯がゆい思いをしながらもV6を見守っていたファンの方々には本当に頭が下がる。
こういう方々がいてくれたおかげで、V6はV6としての活動を続けてこれた。
そのおかげで、私のような新参がV6を知ることができた。本当に感謝してもしきれない。
その頃の話を20周年で露出が増えた今、V6のメンバーはしてくれるようになった。
終わるわけがないと思っていた学校へいこうが終わった戸惑い、それをバネに個人のレベルアップをする必要があると必死に個人活動に精を出した日々、グループとしてこのままでいいのかという歯がゆさ、時にメンバー同士でぶつかったこと。
綺麗事だけでやってきたわけではない。6人それぞれの葛藤や模索が伝わってきた。
そんな話をファンの前でしてくれるようになったのは、その頃のことも今の6人の中では消化できたから。
そして、長くV6を支えてくれたファンへのV6の感謝の気持ちの表れだと思う。
今年V6のライブを始めてみて、本当に感動した。
一糸乱れぬ揃ったダンス、6人の技量を披露することに主眼をおいたシンプルな舞台構成、ファンの前で楽しそうに歌って踊るV6、それを楽しそうに見守るファン。
全部が素晴らしく調和していた。素晴らしいコンサートだった。
明日、そのコンサートツアーが最終日を迎える。
11月1日、代々木体育館。
バレーボールユニットであるV6の原点の地。
そこで迎えるコンサート最終日。
V6とファンにとって、最良の日になることを祈っている。
V6、デビュー20周年本当におめでとうございます。
そして学校へいこう、7年ぶりの復活おめでとうございます。