自担不在のコンサートDVD「LIVE qamS」感想+α
※タイトルでお察しの通り例の件に触れております。ご気分を害す可能性がありますので嫌な予感がした方はブラウザバックでお願いします。
あとネタバレも大量にしてるので、ネタバレいやな人もバックプリーズ。
SMAPのデビュー10周年記念の2001年。
アーティストとして初の5大ドームツアーとして2001年7月28日から始まった「SMAP'01 "qamS Tour"(通称ウラスマコン)」。
SMAPの「隠れた名曲」を集めた裏ベストアルバムを引っ提げて行われたアニバーサリーライブ。
しかしツアー中の2001年8月24日以降、稲垣吾郎はライブには参加できなくなった。
当然このDVDも4人のみだ。結局オーラスまでSMAPは4人でアニバーサリーライブを行うことになった。
以前語ったように*1、私が吾郎担になったのはこのライブ以降の話だ。
だからこのコンサートの現場には入っていない。
このDVDもMCが全部収録されているわけではなく、オーラスでのメンバーの挨拶等も入っていないので全容はわからない。
それでも、当時のSMAPの映像が一番当時の様子を伝えてくれると思う。
以下、印象に残ったところ記述。
会場スクリーンに表示される「MASAHIRO NAKAI」「TAKUYA KIMURA」「TSUYOSHI KUSANAGI」「SHINGO KATORI」の文字。
もうこれだけで涙腺決壊。
登場する4人の表情も心なしか硬い。
全員若くて細くてビジュアル最高。
でも、中居さんは痩せ過ぎだ。がりっがり。
うわあ中居さんむっちゃ前髪フーフーしてるーーーー懐かしいーーーーー。
「$10」だからそんなへらへら出来ないとはいえ、ニコリともしない。
「がんばりましょう」の間奏の輪になって踊るところ、ぽっかり一人分空いてる。
メンバー挨拶タイムはもう全員声の限り叫んでて聞き取りづらいんですけど
木村「イェイ!」
木村「イェイ!」
木村「今日も四人しかいないけど思いっきり楽しんでいくぞ!」
木村「世の中あんまり■■■(どうしても聞きとれない)じゃないけど、今日はおもいっきりしあわせになろうぜ!!」
剛「皆ようこそーーー!!」
剛「吾郎ちゃんファンの方も今日は充分充電していってもらえるように僕はがんばります!!5人のSMAPは不滅だよ!!」
慎吾「イエーイ!」
慎吾「イエーイ!」
慎吾「吾郎ちゃんの分まで盛り上がれーーー!!!せーの!おっはー!!!」
中居「イェイ!」
中居「イェイ!」
中居「みんな元気か!」
中居「乗ってるか!」
中居「楽しいか!」
中居「吾郎を皆で待とうぜーーー!!!!」
ですかね。
おもいっきり名前出しちゃってるよこの人たちwww
「吾郎の「ご」の字も出すな」って事務所の人に言われてたらしいのにwwww
ここまできてやっとみんなの顔に笑顔が出てきます。
そして次からはライブで全然歌ってないオールドソングメドレー。
シルエットだけの生着替えって裏スマコンと滝翼の未来コンでしか見たことないんだけど、他Gでもあるんですかね?
デビュー曲なのにライブで滅多に歌われない「Can't stop!!-Loving-」とか、「正義の味方は当てにならない」とか初期のバリバリアイドルソングを20代のスマが歌うという夢のような光景。
「DON’T CRY BABY」「Major」名曲ばかりだ泣ける。
「正義の味方はあてにならない」は椅子を使って往年のふりつけちゃんとしてるかわいい曲とSEXYすぎる20代スマのギャップ萌え。
どの曲も大好きだけど!大好きだけどここで「負けるなBaby!~Naver give up!」は反則。
サビのところで「降参だけは絶対しないよ~~~~!!!!」って叫ぶ中居さん反則。
ソロはチョナンカンの「朝日に見に行こうよ」ほんと好きだし慎吾のロックアレンジの「グリーングリーン」かっこかわいいし、木村の「HA」はエロスの塊とかそんなちゃちなもんじゃないもっと恐ろしい何かだし最高です。
でもやっぱり、ソロコーナーで印象に残ったのは中居ソロ!
GLAY「HOWEVER」→「おいらの人生のっぺらぼ~!」のギャップ最高。
でも「おいらの人生のっぺらぼ~!」、タイトルと曲調に騙されがちだけど歌詞なかなかにシリアスだからな…。
というか、タイトルもタイトルで「自分には「顔」がない」って壮絶な告白してんですけど。
ほんとこの人の素顔ってどんなんなんでしょうねぇ。
映像に映る元気そうな中居パパに号泣。
映像見て超嬉しそうにニコニコしてる中居さんに号泣。
というかソロコーナーに兄(+甥姪)、祖母、父が映像出演するってほんと何なんだ。
スマコン定番のコントコーナー。
今回は「ビストロ裏SMAP」。
いつものビストロのようにオーナー中居さんが迎えるゲストはなんと中居さん。
スクリーンに二人の中居さんが映るとか中居担歓喜映像。
オーダーは「もしものSMAP」。
スマスマでおなじみのキャラクター達がライブ会場に遊びに来るんですが、ここでのMVPはやっぱり木村さんだと思います。
拓哉ママまじエロい。
中居構成でお馴染みのスーパーダンス曲タイム。
アレンジ最高。スーパーかっこ良くてエロスなスマが見れます。
出だし最高にかっこ良すぎてもう…!
雰囲気的にはKAT-TUNの「9uarter」コンの「PHOENIX」の近い感じ?
軍隊感ある。
黒衣装最高!
「Scarface Groove」「living large」!SMAPのラップ曲にハズレ無し!!!
原曲からアレンジされた5シリーズ「Five True Love」。
この曲はそれ以降と違い木村→吾郎→剛→慎吾→中居という紹介順*2。
吾郎紹介は当然飛ばされ剛紹介を歌う木村。
かなりのがなり声。視線も下向いてる。
確か剛紹介の歌詞は覚えて無くてカンペ見てたってどっかで言ってた記憶がある(要検証)。
4人で歌う「Five True Love」はほんともうつらい。
「Five True Love」は6人時代を胸に秘めつつ5人のSMAPとして前を向いて活動していく決意を表明した曲だと私は解釈しているのだが、このコンサートで歌われた「Five True Love」はまた違う意味を持つ。
「SMAPは5人でなければダメだ」という叫びのようなものを感じた。
終盤に入っても怒涛の神曲連発!
「泣きたい気持ち」に「心の鏡」。
切ないけれど励まされるような歌詞の曲が続く。
というか「泣きたい気持ち」の「目の前の席もう君はいない」に涙出るんですけど。
そして、衣装替えて出てきた4人の胸には吾郎さんの顔が。
吾郎さんの顔写真がプリントされたTシャツ。
バクステで歌う「SHAKE」。
会場の盛り上がり最高潮。
そしてもう。もう、「君と僕の6ヶ月」はダメ。
「君と僕の6ヶ月」歌われたら号泣するしかないから…。
SMAP5人旅で吾郎さんがこの曲泣けるよね!と言ったのは絶対このコンサートの6ヶ月のせいだと思う…。
ラストのいろんな人に感謝する時間。
ダンサー、スタッフ、ファンに拍手と叫ぶ木村さん。
そして、「SMAP5人に拍手!!」と叫ぶ中居さん。
ジャケット前開けて吾郎さんの顔アピールするメンバー。
ダブルアンコールの「オリジナルスマイル」。
そういえば、2015-2016CDTVで最後に歌われたのも「オリジナルスマイル」だった。
「山程ムカつくこと毎日あるけど腐ってたらもうそこで終わり」と感情込めまくって歌う木村さん。
吾郎さんTシャツを見せつけるようにカメラに寄っていく剛と慎吾。
裏にはけるときに「来年は5人でやるからきてね!!」「また来年!!」と叫ぶ中居さん。
そして最後に収録されているのが、オーラス恒例のシャンパンファイト。
曲は「俺たちに明日はある」。
この曲は後に2014年27時間テレビの解散ドラマでSMAPが歌った歌。
5人のSMAPは続く、と全身全霊で宣言する選曲だと思った。
総括すると、辛い。見ていてとっても辛い。
4人はその時点で出来る限りのことを全力でやってくれているのが伝わってくる。
構成もダンスも、すごい気迫。
でも、それでもやっぱり物足りない。
MCで髪の毛ネタが無かったり、「がんばりましょう」間奏の円になって踊るところで、不自然に一人分空いていたり。
それを埋めようと懸命に踏ん張った4人に感謝しかない。
この4人の頑張りがあったから、翌年のドリスマコンで吾郎さんも全身全霊で挑んだんだと思う。
これを映像に残してくれたことを私は感謝している。
「無かったことにしない」のがSMAP最大の強みだと思うから。
私のような後からファンになった人にとっては、SMAPの歴史としてこれを見る機会が与えられているのはありがたいと思う。
そして、感想からは離れるが最後にこれだけ書いておきたい。
ライブ終了後、2001年クリスマス頃のスマスマでのコントの話だ。
5人いたバンド仲間のうち4人が集まって、クリスマスに復活ライブをやろうとする話があった。
今回も来ていない1人は旅に出ていて連絡もよこさない。でもせっかくだから、と未登場の彼にも連絡をしてクリスマスライブを行おうとしたが、結局来ない。
来なかったね、と4人で飲みながら話をしていると曲が流れ誰かが出てくる。
誰だ…!まさかあいつが本当に……!?
満を持してそこに現れたのは稲垣潤一さんだった
というコントである。
これを見た時は一家で大爆笑だった。
「まさかこのためだけに稲垣潤一を使うとは」
「こんなネタができるようになったなら吾郎ちゃんの復帰は近いね」
こんな話をして大盛り上がりをしていた。
当然このネタについては賛否両論だと思う。
実際、木村さんもこれをネタにすることをいかがなものかと思ったと言っている。
でも、このネタも吾郎さんの復帰のための下準備だったのだろう。
実際、年が明けた1月、吾郎さんは復帰した。
復帰ビストロで謹慎期間中に自炊してたという話から、吾郎さんが週刊誌に魚屋で買い物したところを撮られた件とかぶっ込んでて笑った。
これぞSMAP。
ピンチの時ほど、逆境の時ほど、自虐を織り交ぜてギリギリのところを攻めて、皆を笑わせる。
それがSMAPの強さだ。
このやり方は剛の時も同じだった。
剛は復帰初のコンサートの自分のソロコーナーで「帰って来たヨッパライ」をカバーした男だ。
天才かよ。
スマスマの剛復帰回も本当に見事だった*3。
「どうせ台本だろ?」と思われる人もいるだろう。
でも、台本がよくたって演者が大根では何も伝わらない。
逆に台本が悪ければ演者が名役者でも面白くない。
SMAPが今まで逆境を乗り切ってきたのは、「台本」を組み立てる優秀なブレーンとその「台本」を完璧にやり遂げる本人たちのアドリブ力や努力あってこそだ。
だからこそ、SMAPファンは1月の謝罪放送に違和感を覚えたのだ。
抽象的すぎて何に対して謝ってるのかよく分からないSMAPの言葉。
生放送だというのに何のぶっこみも自虐もアドリブらしきものもないSMAPの様子。
ファンの知っている「SMAPらしさ」が何一つ感じられなかった。
「今年は、踏ん張る!」
この間の中居さんのラジオでの言葉と「降参だけは絶対しないよーーーーー!!!!」という20代の中居さんの言葉がすごいダブって聞こえる。
変わってねぇなほんとこの人。
くじけそうでも拳をあげるのがSMAP。
だからファンも絶対負けねぇ。負けてたまるか。
笑って茶化して爆笑できる日まで踏ん張ります。
最後になりましたが、6月6日ウラスマの日*4おめでとうございます。
事務所の人、6月発行予定の会報、本当に楽しみにしてます*5。