初恋の人(の中の人)が結婚した話
もう随分前の話しすぎてだいぶ記憶もおぼろげなのだが、私には3人位初恋の人がいる。
3人なのに初恋いうのも妙な話だが、それくらい恋についてよくわかってなかった幼い私が入れ揚げたのが以下の3人。
孫悟空(初めて好きになったアニメキャラ)
木村拓哉(初めて好きになった芸能人)
そして、マドカ・ダイゴ隊員(初めて好きになった特撮ヒーロー)
まず1人目の悟空さは私がアニメを見始めた頃にはすでに結婚していて子供もいた。
もう最初っから失恋してたんだが、それでも大好きで毎週アニメを見ていたのを覚えている。
そして、セル編で悟空が死んだ時、テレビの前で大絶叫し、テレビにかじりついて泣き出したら、「うるさい」と親に叱られた。理不尽だと思ったのを今でも覚えている。
次に木村拓哉。
彼に関しては、母親がSMAPファンだった影響が大きい。
母はいわゆるあすなろ*1落ちのお茶の間木村ファンで毎週VHSにロングバケーションを予約していたし、当時幼稚園~小学生くらいの私には遅い時間すぎたスマスマも予約してくれた。カネボウスーパーリップのチラシを大事に保管していた*2。
「私16歳になったら木村くんと結婚する!」と当時の私は母親に宣言していた。
今思えばなんて向こう見ずなことを口走っていたのかと恥ずかしいが、当時は本気だった。
でも私が16歳になる前に彼は人のものになってしまった。
「16歳になったら結婚するって言ってたのになぁ」と母親に零したのを覚えている。
その後初ライブのドリスマコンに行き吾郎担になるのだから世の中わからないもんである。
今でも木村拓哉は私にとって特別な存在だ。
日に焼けすぎてても、思ったことがすぐ顔に出ても、器用になんでもこなすようで時々失敗しても、話を短くまとめることができなくても
素直でまっすぐで、負けず嫌いで努力を惜しまず、自分の感じたことを人になるべくそのまま伝えようと一生懸命言葉を紡いでくれる
あの頃みたいに恋してるわけじゃないが、そんな木村拓哉が好きだ。
前歯を見せて案外甲高い声でひゃひゃひゃと笑う木村拓哉の笑顔が大好きだ。
そして、マドカ・ダイゴ隊員。
彼は「ウルトラマンティガ」の主人公。光の力を受け継ぎウルトラマンティガに変身するGUTS*3隊員。
真っ直ぐで、爽やかで、笑顔が素敵で。
当時の私はウルトラマンになるというだけでなく、変身前の彼も大好きだった。
彼もまた作中では恋人がいて後に結婚するのだが、当時の私はあんまりその辺の認識ができてなかったようで、ただただかっこいいダイゴ隊員が好きだった。
そして、ダイゴ隊員を通じてV6の長野博を知った。
上述の通りスマヲタだった私がいかにしてV6に落ちたかは以前語ったが、マドカ・ダイゴが、長野博がいなければ、私はV6にはハマらなかったのは間違いない。
色白で笑顔が素敵で優しく温厚。運動神経も抜群でアクロバットもこなせる職人系アイドル。
食べることが大好きでその道を追求しすぎてとうとう馬の大脳とか脳髄とかウーパールーパーとかにまで手を出して、そろそろこの人タニシ食ったりするんじゃないかと心配になるが、凝り性でどこまでも知的探究心を追求していく姿勢も好感が持てる。
40代になっても未婚で、それどころか数年前まで熱愛報道だってろくになかった人だった。
「あまりにこだわりすぎてお嫁さん大変じゃなかろうか」なんて笑い話にされていた。
そんな彼が、11月29日に結婚することを発表した。
最初にその情報を知ったのはTwitterに流れてきたネットニュース。
V6のファンクラブ会員に期日指定便でその旨が書かれた封書が送られてきているとの情報だった。
うんざりした。
SMAPの数ヶ月ぶりの会報も、解散発表も、全部ネットニュースで初めて知ったから。
またマスコミが会報の内容を報道してる。どうして会員向け有料サービスとそれ以外の情報を区別してくれないのか。
そう思って、家に帰って封書を開けるまでネットニュースはクリックしないし拡散しないと決めた。
帰りの電車で色んな意味で沸き立つTLを眺めながら、くるグル*4が更新されたことを知った。
いつも土曜に更新されるくるグルが、なぜ今日。
急いでアクセスして、読んだ。
胸が一杯になった。
程なく家に帰って、無事届いていた封書を開いた。
言葉が見つからなかった。
「ああ、自分の気持ちをファンに伝えようとしてくれているんだな」と素直に思えて、泣けてきた。
そのあとに長野さんが事務所を通じて署名入りのFAXを送ったことも知った。
そして、ベストアーティストの放送を見た。
公式Twitterが何か起きることを示唆するつぶやきをしていたからだ。
正直、日テレと長野博というと24時間テレビ長野博消失事件(烏骨鶏事件)を思い出してしまい、下手するとあの時のような長野担の悲痛な叫びがTLに響き渡るのではないかと恐怖した。
覚悟を決めて見たが、実際に映し出されたのはとても美しい風景だった。
グループのメンバー、後輩*5たちに囲まれ、花を渡され、祝福され、胴上げされる長野博。
本当に幸せそうで、駆けつけてくれた後輩たちとすれ違うたびに「ありがとう」「ありがとう」と言っていたのが本当に長野博らしすぎて震えた。
私は今回全くショックを受けなかった。
前から熱愛報道はされていたし、何よりも今年1年SMAP方面で色々ありすぎて感覚が麻痺しているんだと思う。
グループが存続していて、グループとして定期的に仕事があり、個人の仕事もある。
なら何の問題もないじゃないか。
心の底からおめでとうと言える機会なんて、今年数えるほどしかなかったから、おめでとうを言えて嬉しかった。
夕飯に赤飯とローストビーフを買って、お祝いした。
でも、これは私個人の受け取り方だ。
極めて特殊な例の可能性だってある。
あの美しいベストアーティストの光景を見た時、Twitterで「初めて熱愛報道された人と別れること無くそのまま結婚とかアイドルとしてパーフェクトじゃないか」という意見を見た時、思ったことがある。
そういう光景や意見は、「自担の幸せそうな姿を受け入れられない・信じたくない・認めたくない」と思っている人を息苦しくしてしまうのではないか?
受け入れられない自分を責める人を増やしてしまうのではないだろうか。*6
素直に祝福する人と受け入れられない人
どっちが正しくてどっちが悪いなんてない
どう思おうと、思うこと自体は自由だ
ただ、それを言葉にする時は責任が伴うだけで
受け入れられない人はファンとして失格とか、悪いファンとか、そういう意見がどうして出るんだろう?
それはただのオタク内でのマウンティングでしかないんじゃなかろうか。
愛し方は人それぞれ。
誰かに迷惑をかけないのならば、自分の言葉への責任を放棄しないのならば、どう感じようとどう思うと勝手だと思う。
受け入れられないなら、祝福する言葉が辛いのなら、ネットやTwitterから離れるのも一つの手だ。
それは現実逃避などではなく、精神的に追い詰められて現実生活に影響を及ぼさないための対策だと思う。
以上、11月29日(いい肉の日)に結婚した今年事務所入社30周年のアイドル・ 長野博の結婚について考えたことを書いてみた。
くるグル読んだから言うね
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2016年11月29日
ご結婚おめでとうございます
末永くお幸せに!
今夜は赤飯(あずき)で幸せおすそ分けしてもらうわ!!!!!
なお、店に売っていた赤飯は甘納豆入りのものしかなかったのでそれを買って食べた。
道民馴染みの味。長野さん食べたことあるんだろうか。