SMAPの音楽プロデューサがラジオで話してた内容が面白かったのでまとめてみた
JAM THE WORLD | J-WAVE | 2017/06/05/月 20:00-22:00
この番組でSMAPの元音楽プロデューサー野澤孝智さんが話していたSMAPデビューからブレイクまでのお話が面白かったのでツイにあげた書き起こしと一緒に感想をまとめておこうとおもいます。
該当部分は10分くらいなのでさくっと聞けます。
ラジコのエリアフリー・タイムフリー対応なので正確な内容が知りたい方は聞いてみてください。
SMAPのデビューアルバム「SMAP001」~「SMAP012VIVA AMIGOS!」までをプロデュースしていた方。
SMAPのアルバムは001から003あたりまではがっつり昭和ジャニーズな感じの雰囲気だったのが004・005あたりから変わり始め、006あたりにはすっかり大人でかっこいい感じに路線転換されてます。
ジャケット写真とか見比べると顕著ですが収録曲の雰囲気もクオリティもどんどん変わっていってます。
特に「007~Gold Singer~」はアイドルファンだけでなく音楽ファンからも楽曲クオリティを高く支持されています*1。
SMAP以外だと初期の関ジャニ∞もプロデュースされてる方ですね。
SMAPの音楽プロデューサーをデビューから10年勤めた野澤孝智さんのお話
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
Q「 SMAPの音楽をプロデュースする上で最初重視したことは?」
A 「当時ジャニーズ事務所のヒットアーティストの第一のコンセプトは「宇宙からかぼちゃの馬車に乗って王子様が女の人を迎えに来る」というもの
だから言葉も含めてきらびやか。でも初めてSMAPに会った時、まだ香取くんは13歳くらい。ミニカーとかポケットに入ってたりして。木村と中居も17くらいかな。みんな高校生。僕パッと会ったときに、「この子達ジャニーズ事務所っぽくなくてその辺の渋谷の街ですれ違うような男の子」だと思った
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
※ここの慎吾は「香取くん」、中居さんと木村さんは「中居」「木村」なのが、ちっちゃかった慎吾には丁寧に、ある程度大きかった上2人には呼び捨てというのが若い頃からSMAPを知っている人なんだなぁって感じが出ててすごいぐっと来ました。
SMAPって今でもそうだけどいい意味で素人感覚を忘れないというか変なところで庶民的なところあるんだよなぁ。コンサートの前に「これがなきゃコンサートできないから買ってきて!」とマネージャーさんに走って買いに行かせたのが「納豆」だったりw
でもこの子達を「ジャニーズ事務所の王子様」にするのは無理があるのかもしれないな、と思って。最初思いついたのは地下鉄のドアが開いて飛び出したらぶつかった女の子と目が会って恋に落ちる、みたいな道端に落ちているテーマでこの子達の音楽を作ってみよう、っていうのが最初の印象でしたね
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
当時は中居さんはバリバリヤンキー木村さんはチーマーで、金八先生のオーディション*2をいつもの格好で来てくれと言われたのでボンタン履いていったら一発で落とされたなんて話もありますし、たしかにそんなに王子様感は無かったのかもしれないなぁ、とw
(だがふたりともすげぇ顔はかわいい)
(SMAPは顔面偏差値72超えだと思ってます)
〈追記〉
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
そういえば「慎吾はレッスン場の真ん中で漫画を読んだり隅っこでミニカーで遊んでいた」という目撃報告がV6の長野くんから出ていましたね…ミニカー大好きなんだねしんご…
(パーソナリティーの方が芸能雑誌で新人芸能人を見て「この子は売れる!」と思っても売れないことが多いという話をして)
Q 野澤さんの場合「コイツラ売れる」と思ったら売れた?
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
A いいえ。そんなことないです。SMAPは最初大っっ苦戦したんで最初の2年間。
Q それがガラッと変わるきっかけは?
A 当時夢がMORIMORIっていうフジテレビの番組にSMAPが起用されていて、毎週露出がそこにあった
「ある楽曲」にその番組のタイアップは決まっていたんですが、当時フジテレビのプロデューサーの荒井さんに「僕この曲で行きます!OKです!」と全部準備をして。でも曲の収録2日前に「ごめん荒井さん曲変えたい」と。(荒井P)「勘弁してください全部準備して決まってる仕事じゃないですか」
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
荒井プロデューサーはのちにSMAP×SMAPのプロデューサーも務める「テレビバラエティタレントとしてのSMAP」の生みの親と言っても過言ではないお方ですね…。
でも荒井さんが素晴らしかったのは、2分位考えて、「野澤さん本当にそれ売れると思ってます?」って言われたんで「絶対売れますよこの曲」と。僕は言うしか無いので。(荒井P)「わかりましたじゃあ僕それに乗ります!」と。
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
そしてシングルになったのが「$10」って曲なんですよ。
これ荒井さんが了承しなかったら「$10」発売無かったってことですよね…。
「バラエティタレントとしてのSMAPの生みの親」だけじゃなく「アイドル・アーティストとしてのSMAP」のブレイクにも関係していたとは…。
その曲は実はほとんど会社の人にも聞かせずに誰にも聞かせずにシングルにして、もちろん事務所の了承も得ずに。で、(ジャニー)社長はその曲を聞いてとても激怒し、「僕聞いてないよ!」と。「僕はもう知らないからあなたたち勝手にやりなさい!」と激怒して帰っていって。
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
もう一人ジャニーズプロダクションの現場プロデューサーの鎌田くんっていうのがいて彼と二人でやっていて、「もうこれダメだったら会社辞めよう」と。「もうここまでやっちゃったからこれでダメだったら「すみませんでした」と言って辞めよう」と。…って言ったらそれが爆発的ヒットに繋がったんですね
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
【参考】
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
アルバムSMAP005($10収録)のスタッフクレジット
プロデューサーはジャニーん、ディレクターに鎌田さんと野澤さんのお名前 pic.twitter.com/6OZjGGedkT
※ ✕ジャニーん ◯ジャニーさん
ちなみにSMAPのアルバムは、「001」からずっとジャニーさんがプロデューサー名義で名を連ねていましたが、ベストアルバム「COOL」(1995年1月)から名前がなくなります。名実ともにSMAPの楽曲制作がビクター主導になったということですね。
〈追記〉
ラジオ公式でもお話の内容をまとめてくださってます!
↓
あとSMAPを見たときのファーストインプレッションの「地下鉄の扉が開いてぶつかった女の子と恋に落ちる」っていう感じ、$10以前の曲だと学生時代っぽい雰囲気の曲とかでもよくあったよねぇ「はじめての夏」とか「雪が降ってきた」とか「ずっと忘れない」とかも。甘酸っぱい普通の恋愛感
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
で、学校卒業して就職した社会人が満員電車に揺られながら駅を降りるために人混みかき分け出口に向かった先でOLの綺麗な人とぶつかると「たぶんオーライ」とか「しようよ」とか「どんないいこと」とかになるんだろうね…愛のために金に追われるようになると「$10」になるんだろうな
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
90年代SMAPは文字通り「等身大の男の子」なんだよなぁ
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
その辺にいる学生でありその辺にいる若手社会人なんだ…
90年代SMAPの中でSMAPらしくなおかつ等身大の若者感が出ている曲だと思っているのが「Slicker Blues」です
http://j-lyric.net/artist/a002907/l00f400.html
この「まだまだ就職氷河期真っ只中で漸く就職先見つけたけど会社では上司にこき使われて仕事忙しくて彼女もできないさえない青年」感が最高だと思います。
アルバム「SMAP008 TACOMAX」収録なので是非聞いてみてください。
森くんのソロパートが至高で慎吾のラストのソロパートが最高です。
「$10かっこよくて羨ましかった」って光GENJIのアツヒロさんも前にナカイの窓で言ってましたが、「光GENJIと同じことしてたら勝てないから別のことをやろう」というコンセプトはバラエティ進出だけじゃなくて楽曲の方でもそうだったんだよねぇって話ですな
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
王子様から普通の子への移行
今となっては信じられんが、当時のSMAPのブレイクのときには「今までのジャニーズと違ってその辺にいそうな感じで親近感が湧く」的な意見多かったよね…。
(多分今のSMAPの圧倒的スター感は90年代というよりは2000年代の「国民的アイドル路線」により培われたものではないかなぁ…)
正直デビューした時点でSMAPってかなり大人っぽかったので
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
学生さん風のさわやか曲(も似合ってたとは思うけど)よりも$10みたいな大人路線のほうがあってたんだろうねー
身の丈に合わないことやろうとすると失敗するもんだから、SMAPが普通の男の子になったのは時代がそれを望んで受け入れたってのもあるけど、本人たちの素質がそっちの方に向いてたんだろうなぁ
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
すげぇいい話聞けた
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
自分の中にあった「$10ってやべぇ」という印象が更に強固になったし
$10以前の楽曲の路線があんな感じなのはなんでなのかってのもよくわかった
〈SMAPあまり関係ない雑談〉
いいかい
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日
ジャニーズはただのかぼちゃに乗った馬車の王子様じゃないんだ
「宇宙からやってきた」かぼちゃの馬車に乗った王子様なんだ
だから今でもヒロムの舞台はすぐ宇宙に行きたがるしJrのグループの名前が宇宙SIXになるんだ…ヒロムの趣味ゆるぎねぇ…昔っから変わってねぇ… https://t.co/OL0A0BSYGF
✕かぼちゃにのった馬車の王子様 ◯かぼちゃの馬車に乗った王子様
そして「戸惑いの惑星」を観劇している身としては、やはりジャニーズは不惑迎えても宇宙に囚われ続けていくのかぁ、とも感じた https://t.co/OL0A0BSYGF
— 👑🎩神代@はじまりのうた📎🍷🍴 (@SRJ_Spirits) 2017年6月5日