てっぺんのそこ

アラサージャニオタが気ままにジャニーズについて語るブログ。

SMAP解散をめぐる報道についての雑感

 

 

 ◆「解散」までの経緯の不可解さ

matome.naver.jp

 

あまりにスポ紙週刊誌の内容が不可解なため、ファンが情報を共有して作られたのが上のまとめである。

SMAPにいったいなにがあったのか、ファンの目線でまとめられている。

SMAPファン目線なのでいろいろ主観的な部分もたくさんあるが、スマヲタに世界がどう見えているのか説明するならこれ見てもらうのが一番手っ取り早い。

「『有効期限がおかしい……』」の部分の検証は本当に鳥肌モノである。

 

自分でも一応まとめてみたのだが(情報の抜けがあるかもしれないが)

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8月10日に木村以外の4人がジャニーさんに解散を直訴するのは無理だ。

そして、8月12日に木村以外の4人が一緒に事務所幹部と面談するのも、無理だ。

公式発表やそれに追従するマスコミのストーリーには矛盾がある。

というか、メンバー全員の意向がまとまっているわけでもなく、社長が反対しているのにもかかわらず、役員会で解散決定されるってなんだこれ。

 

【追記:9月4日】

9月3日放送のラジオにて、中居さんがリオに行く予定でいろんな調整を進めていた頃が判明(レギュラー番組撮り溜め、予防接種等々)。

リオ行き中止が発表されたのは8月2日、リオ番組放送は8月5日~21日。

この間はレギュラー番組収録もお休みな上に非常に不規則な収録(地球の裏側なんだから当然である)となり、休みの日も外出もできなかったとのこと。

本当に急な事態だったんだなぁ、と改めて思う。

 

 

木村拓哉の家族への報道姿勢

日刊スポーツは解散報道からずっとSMAP解散についての連載を掲載しており、その中にこんな記述がある。

 

「所帯持ちの男として、残留はまっとうな判断だよ。ジャニーズの後ろ盾がなくなった瞬間に、プライバシーも保障がなくなる。独立した瞬間から、子供の写真をさらされたりする危険性も出てきていた」と説明した。

(「SMAPをデビュー時から見てきたあるベテランの芸能事務所社長」のコメント。日刊スポーツ 8月24日)

 

 一方こんな記事もある。

 

工藤は、「子供がいるのでやめてください!!」と取材に厳しい表情を見せて足早に出口に歩いて行った。

東スポWeb 8月25日)

 

木村は家族より先に帰国し、一人空港でマスコミに対応した。

リオオリンピックも終わったタイミングで、なるべく迷惑がかからないように配慮した日程だったのだと思う。

わざわざ一人で帰国したのは、家族に取材の手が伸びることを避けるためだったのかもしれない。

しかし、マスコミは木村の家族の帰国にも突撃した。

 

 確かに工藤静香も芸能人だ。今回の件の黒幕説もある。

だからマスコミは突撃したのだろう。

しかし、工藤静香の言葉から、娘もその場にいるのがわかる。

当日紙媒体の記事には、モザイクでぼかされてはいるが木村の娘が写っていたという。

まだ未成年の一般人だ。

親が芸能人だからって、子供がいるのに何をしたっていいというのか。

娘のいる前で「木村拓哉が裏切り者と言われているが、どう思うか」と質問する残酷さ、吐き気がする。

 

今現在木村拓哉ジャニーズ事務所の所属である。

事務所に所属し続ける限り、彼の家族のプライバシーが守られる。

本当にそうだろうか。

解散騒動前も家族とのプライベートを週刊誌に散々撮られていた記憶があるが。

芸能人の家族のプライバシーが守られないことに対して、なぜそれが当然であるかのように語っているのか。

 

そして、同時期に海外に行っていたという事務所幹部にはどうして誰も取材をしないのだろうか。

彼女たちだって黒幕説があるのに、全くもっておかしな話だ。

彼女たちは芸能人ではないからプライバシーが守られなければならないということなのだろうか?

 

 

 

 

◆国内と海外での温度差

SMAPの解散は海外メディアでも取り上げられた。

そのことを伝えるのが下記の記事である。

SMAP解散 米ニューヨーク・タイムスが1面で報道 閣僚も心配「日本国民は苦悩でいっぱい」」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160820-00000558-san-n_ame

この記事にはニューヨークタイムスが伝えたSMAPの解散が日本全体が悲しみに暮れていること、北京コンサートの件などSMAPの功績について書いていることを触れている。

この記事を読んでどんな印象を受けるだろうか?

SMAPって海外でも報道されるほどすごいんだ」

ビートルズとか大げさすぎるだろ」

「たかがアイドルの解散をわざわざ報道するのか」

いろんな反応があるだろう。

実際ヤフコメにもいろんな反応がある。

 

一方、元となっているニューヨークタイムスの記事はこれである。

「An Aging Boy Band Calls It Quits,but Japan Can't Let Go(歳を重ねたアイドルグループが解散、日本は納得せず)」

http://www.nytimes.com/2016/08/20/world/asia/japan-smap-breakup.html?hp=&register=google&_r=0

 

こちらの原文にはこんな記述がある。

Much of the drama and commentary surrounding SMAP’s breakup has been tied to suspicions among fans and industry analysts of skulduggery by the talent agency that manages the group, Johnny & Associates, which has dominated the Japanese boy-band scene for nearly four decades.

(今回のSMAP解散をめぐる出来事やコメントは、少年アイドルグループ界を40年近くに渡り支配してきた所属事務所であるジャニーズ事務所へ向けられる卑劣な振る舞いに対するファンや芸能批評家の疑念で満ちている。)

That business model, pioneered in Asia to dizzying success by Mr. Kitagawa with SMAP and other groups, has since been replicated by talent agencies in China and South Korea, many of which have been accused of signing children to “slave contracts” that require them to surrender half or more of all profits for as long as a decade.

(喜多川氏が生み出したSMAPや他のグループを売り出すビジネスモデルは大きな成功を収め、中韓の芸能界はそれを模倣した。その多くは約十年間稼ぎの殆どを事務所に取り上げられる「奴隷契約」を未成年に結ばされるものだと批判されている。)

According to Japanese news reports, SMAP decided to call it quits after four of its members tried to leave the Johnny agency, which is said to control their appearances on television and in movies, as well as merchandising rights to their images.

(日本の報道によると、SMAPのうち4人のメンバーがジャニーズ事務所を離れようとしたとされている。ジャニーズ事務所は彼らの肖像権と同じように彼らのテレビや映画出演のマネジメント権を握っている。)

英語苦手なので誤訳してたら申し訳ない。

ニューヨークタイムスの記事は功績あるトップスターであっても自由に独立できない日本の芸能界の歪さを描き出すことを主眼においた記事であるように読み取れる。

しかし、日本の報道でニューヨーク・タイムスにSMAPが掲載されたことに触れる記事はあれど、これらの記述について触れているのは殆ど無い。

 

また、SMAP解散騒動のあとにジャニーズショップとファミリークラブに取材したマスコミの記事がいくつかでているが、日本だと「ジャニーズショップ大盛況」といった見出しで紹介され、ファンにインタビューしている。

ニューヨーク・タイムスも実際に記者が取材したようで、こう書いている。

 

But there are signs that SMAP is already being replaced by its successors.

On a visit this week to a store run by Johnny & Associates in the Harajuku neighborhood of Tokyo, I watched fans buy professional photo cards of their favorite singers, but there were no SMAP cards on sale. And when I checked out an official fan club in the Shibuya district, also operated by the agency, I saw videos only of other Japanese boy bands playing on a screen.

A wall was covered with current promotional posters for multiple boy bands. There was just one for SMAP, from 2012.

(しかし、SMAPはすでに人気グループに取って代わられているようだ。先週原宿のジャニーズショップを訪れると、ファンが推しの公式写真を購入していたが、SMAPの写真は販売されていなかった。そして、渋谷のファミリークラブを覗いてみると、他のアイドルグループの映像がスクリーンに映されていた。壁一面にアイドルグループの最新の宣伝ポスターが貼られていたが、SMAPのポスターは2012年のものただ1つだけだった。)

 

この記者は公式ショップやファンクラブにSMAPの商品がなく宣伝もされていないのを「すでに人気を他のグループにとって代わられているため」だとしているが、SMAPの商品は2010年を最後に販売されていないのはファンの間では有名な話である。

本当にSMAPが宣伝する意味もないくらい売れないグループなのか?

2010年といえば、SMAPのライブ総動員数が1000万人を突破した年である。

多分、SMAPだけ扱いが悪いのは別の理由だろう。

 

また、フランスの「ルモンド」でも取り上げられている。

www.lemonde.fr

これには所属タレントが私生活まで事務所に管理されているということが記述されているそうだ*1

また、「SMAPはマネージャーと経営者一族の争いに巻き込まれた」とも記述されているらしい。

 

イギリスの「エコノミスト」。

espresso.economist.com

わざわざ「Sayonara」と書くあたりが洒落てると思う。

Speculation is rife that the band’s demise is down to disagreements with their agent, Johnny & Associates. Japanese talent managers are known for tightly controlling their stars—even dictating whether they can date—and few acts manage to maintain their careers if they change agents.

(おそらく、彼らの解散は所属事務所であるジャニーズ事務所との不一致が原因だろう。日本の芸能事務所はスターをとてもきつく拘束していることで知られているー例えば、彼らがデートできるかどうかすらー。そして、事務所を移籍して仕事を維持できている芸能人はほとんど存在しない。)

 事務所移籍による「干され」について記述されている。

 

これらの記事はゴシップ誌などではなく、その国の中でも地位のある新聞に掲載されている。

海外ではSMAPの解散は芸能ゴシップというよりは「日本の芸能界におけるアジア的因習・悪習がトップスターを解散に追い込んだ」という論調で語られる傾向が強い。

日本の芸能界における労働問題、人権問題について触れられている。

これらの記事はリオオリンピック閉会式の数日前頃に書かれている。

日本を代表するポップカルチャーが世界中で喝采を浴びた一方で、こういったニュースが報道されてしまったのは、東京オリンピックを控えた今よろしくないと思う。

 

 

ちなみにこんな記事も出ている。

「Breakup of beloved band SMAP highlights the state of J-pop- Nikkei Asian Review(愛されるグループSMAPの解散はJ-POPの地位の低迷の象徴)」

http://asia.nikkei.com/magazine/20160825-ASIA-S-SILVER-LINING/Business/Breakup-of-beloved-band-SMAP-highlights-the-state-of-J-pop?n_cid=NARAN012

日経新聞シンガポール支局の記事である。

・日本の芸能界では所属事務所への反抗は彼らのキャリアを傷つける

・かつてトップスターが独立した時、芸能事務所が結託してスターをブラックリストに載せて干した

・もしSMAPジャニーズ事務所からの独立を成功させたら、他のタレントたちも事務所から独立することが容易にできるようになる

 

あとこの記事で特筆すべきは、ジャニーズ事務所の対アジア戦略の遅れについての批判だ。

J&A, in particular, has stuck to its own way of doing business, much to the chagrin of overseas devotees. Generally, fans outside Japan cannot book tickets to its concerts online, and its fan clubs only allow people with valid Japanese addresses to register. Artists' use of social media is prohibited, giving overseas fans little opportunity to interact with their favorites online. J&A artists seldom perform abroad -- in stark contrast to South Korean groups like Big Bang, which perform frequently in East and Southeast Asian countries.

ジャニーズ事務所は、彼ら独自のビジネスのやり方にこだわっており、それは特に海外のファンを悔しがらせている。普通、日本の外のファンはオンラインでチケットの予約ができない。そして、そのファンクラブは日本の住所を持つ人だけしか登録することができない。タレントはソーシャルメディアの利用を禁止されており、海外のファンはお気に入りのタレントとオンラインで交流する機会も殆ど無い。ジャニーズ事務所のタレントは東アジアや東南アジアでコンサートを行うBig Bangのような韓国のアイドルグループと対照的に、殆ど海外に進出しない。)

 ここまで指摘している記事を初めてみたので素直に感動した。

日本版にも掲載されればいいのに。

メンバー間の不仲にだけ注目して繰り返し繰り返し報道する国内メディアよりずっと建設的な指摘が海外ではされている。

日本の報道自由度は2016年現在72位。

情けない。

 

 

◆「不仲」報道について

ここ数日ずっと考えている。

「不仲ってなんだろう」。

「不仲」は昔からSMAPを批判する際に使われてきた言葉だ。

 

SMAP報道でたびたび出てくる不仲の描写。

 

関係者によると、5人は通常通り別々の楽屋を使った。撮影の合間に会話はなく、緊張感があったようだ。

(デイリースポーツ 8月25日)

 

つまりマスコミはSMAPが本番前には同じ楽屋を使い、撮影の合間には和やかに会話をするのがあるべきSMAPの姿だと思っているのだろうか。

 

アラフォー男性5人が同じ楽屋でワイワイやる。

確かに、他のグループではそういうグループもあるだろう。

 

SMAPの5人は、本番以外あまり会話をしない。

一定の距離を取りながら、それぞれがプロとして、何をすべきか考えている。

(「プロフェッショナル仕事の流儀完全版」2011年12月24日放送)

 

これは2011年放送のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送されたナレーションだ。

前述した報道にあるような「本番以外話をしない」SMAPは昔からだ。

最近急に会話がなくなったわけではない。

だからといって、これが「15年前に壊れていた」証拠になるのか?*2

 

 私は、プライベートでも仲の良いグループも好きだ。

わちゃわちゃ集まってにこにこ楽しそうにしているグループも大好きだ。

でも、だからといって、「SMAPはそうじゃないから不仲」だとは思わない。

 

絶妙な距離感というのがあるかもしれないですね。

なあなあでもっとすごく仲良くて、友達みたいに

「じゃあ今日も終わったら飲みに行こうよ!」みたいなさぁ、

そんな仲だったらきっと楽だろうと思いますけどね。

もっと。緊張もしなくて。

でもきっと、それじゃあダメなんでしょうね。

(中略)

緊張感みたいな。一人の仕事だと甘えちゃうところありますもんね。

本当は逆じゃなきゃいけないんでしょうけど。

稲垣吾郎インタビュー「プロフェッショナル 仕事の流儀完全版」)

 

 

SMAPは、プロだ。

私は、彼らのプロとしての信念を尊敬している。

中居正広なんて、父親の死や自身の手術をずっと隠して誰にも気取らせずに仕事を続けた男だ。

香取慎吾も、中居の父の病室を見舞っていたが、そんな様子は全く見せなかった。

彼らは、自分たちの私情を仕事に持ち込むような真似はしない。

一人の仕事で培ったものを、5人で集まった時に発揮する、その緊張感。

本番前、特に会話することなく、集中力を高める5人。

「プロフェッショナル」でたびたび見られたシーンだ。

だからこそ、彼らが「不仲すぎて解散」とか「不仲な様子を隠そうともしない」という内容の記事に反発する。

 

私は、ファンになって20年以上たつが、SMAPが不仲だと思ったことは一度もない。

ファンとしての色眼鏡で見ているからだ、と言われるかもしれない。

だが、そういう人は自分たちが「不仲報道」という色眼鏡で彼らを見ている可能性に思い当たらないのだろうか?

人は間違える。先入観に左右される。

人間、完全に客観的な視点でものを見ることは不可能だ。

 

中居が木村と口を利くなと3人に言った?

木村が無視されるのに耐え切れず4人を首にしてと泣きついた?

どこの小学生の喧嘩だ。

奴らはもうアラフォーだ。

そんな子供みたいな理由で解散するなんて書かれることが我慢ならない。

彼らの積み上げてきた功績を、彼らの人格を、プライドを、28年間を、25年間を、愚弄されるのが、我慢ならない。

25年間グループの解散がなく、アラフォー男性アイドルの解散記事なんて書いたことないせいだろうか、20代の若いアイドル解散の不仲煽り記事の頃からシナリオが進化していないのではないか。

ちなみに一つ言っておくならば、「メンバー全員が揃って歌うときに木村だけハイテンションで4人は死んだ魚の目状態という様子に観客がドン引きした」という記事はありえない。

なぜなら、スマスマの歌コーナーで騒動後に観客の観覧が入った撮影はないからだ。

この嘘が載った記事と、「口を利くな!」「首にして!」の記事は同じものである。

一応書いた人間はプロの記者なのだろうに、一般人でしかないヲタに一蹴されるような記事を書いて金を取っていることにただただ呆れる。

 

14日未明の解散発表後、初めて顔を突き合わせた5人が金メダリストと和やかなトークを繰り広げた。

(デイリースポーツ 8月25日)

全力でゲストをおもてなしして、笑顔で楽しませる。

今もそんなSMAPが存在していることはこの文でわかる。

撮影中に私情は持ち込まない、私の知っているSMAPだ。

事務所幹部が入っていたという厳戒態勢でも、全力でゲストを楽しませる、SMAPだ。

 

【9月9日追記】

www.oricon.co.jp

実際SMAPと仕事をしていること、記名記事であること、誠実な記事だと思います。

ただ、最近はともかく昔はスマの歌割り超偏ってたよなwww

 

 

木村拓哉について

ちゃんとみんなの気持ちを感じつつ自分ができることを、進むべき道を前に進みたいと思います。たまに考えごとしてみたくなったり、前に進むと言いながらもずっこけたりどっか怪我したりということもあるかもしれませんが、みんなの気持ちがあるんだ、だから自分がいていいんだと思って、考えていきますので、これからもよろしくお願いします。そして、ありがとう。

木村拓哉 8月26日放送ラジオでの発言)

 

木村拓哉はいつも矢面に立つ人、立ってしまう人だが、何言われても傷つかない超人ではないのだ。

結婚会見の時も、1月の時も彼は「ドヤ顔するな」「一人だけ偉そう」と叩かれた。

でも、結婚会見の時の彼は、本当に精神的に追い込まれていた。

1月の時も5人と一緒に頭を下げていた。

 

「君を幸せにする 僕はここにいるよ」と歌った人に

「自分がここにいていい意味とは何か」を考えさせてしまった。

私は、木村拓哉にこんな言葉を言わせてしまったことが、悔しい。

 

【9月11日追記】

matome.naver.jp

 

上のまとめの補足というか追記事項をまとめたもの。

木村拓哉は裏切り者なのか」の項目必読。

常識的に考えて、「2017年に映画公開を控えている人が年末ギリギリまで事務所独立する気満々」って設定無理ありすぎだろ。

 

 

◆最後に

 今回の件を「SMAPの不仲による解散」と報じる日本のメディア全てにいいたい。

バカにするのもいい加減にしろ。

もっと根本的かつ大きな問題が明らかに存在しているのに、それを無視して「メンバーの不仲」なんて矮小化された問題しか取り上げない日本のメディア。

「大衆らは馬鹿だからこういうふうに書いておけば騙されるだろう」と思っているのか。

嘘も100回付けば真実になると思っているのか。

確かに、信じる人間もいるだろう。

しかし、SNSが発達し情報共有が容易にになり、受け手だった私達が情報発信できるようになった現在、既存メディアが毎日報じている「SMAP解散」について、ファンからは毎日のように矛盾が指摘されている。

 

SMAPの解散はマスメディアに消費され、面白おかしく書き立てられている。

ファンもその一翼を担ってしまっているのかもしれない。

それが5人を傷つけていることが、私はとても悔しいし、苦しい。

 

何が真実かなんて外野にはわからないんだ。

だからこそ、「SMAP本人の言葉」を私は信じる。

月刊テレビジョン連載の草彅剛の言葉を信じる。

あんなに、あんなにSMAPへの愛情のこもった文章を剛は書いてくれた。

8月4日に語ってくれた。

連日マスコミに登場するどこの馬の骨かもわからない「関係者」たちの言葉より、私は自ら顔や名前を出して言葉を紡いでくれる「SMAP」を信じる。

 

そろそろメンバーだけじゃなくてファンを攻撃する記事が出てくるだろうから、ファンとして身を引き締めていく所存である。

不法行為ダメ絶対。

 

【8月29日追記】

今丁度スマスマ終わったところなんですけど。

「タイムリー」SMAP世界に一つだけの花の連携すごかったですね。

SMAPはプロなんです。

全力でゲストを楽しませるんです。

私情は絶対にはさみません。

「金メダルを取れてよかったのはビストロスマップに出れたこと」と答えてくれたベイカー選手、大変な時期になってしまいましたがありがとうございました。

この楽しそうなスマスマすら妙な記事でかき消してしまうんでしょうかね…。

 

【9月4日追記】

サムガで「SMAP25周年」ということで「Can't stop!!--LOVING」と「SMAPメドレー」が流れました。

ありがとう。

 

【9月17日追記】

「◆木村拓哉について」で書いたように、木村は去年の7月に「無限の住人」のオファーを受け、秋頃から撮影に入っていた。

実は、SMAPには同時期に映画の撮影に入っていたメンバーがもう1人いる。

稲垣吾郎である。

稲垣吾郎は自身の舞台「No.9ー不滅の旋律ー」の終了後、すぐに映画「少女」の撮影に入っている。

「No.9」の千穐楽は平成27年11月15日。

この時期に吾郎が映画の撮影をしているところは当時目撃されている。

映画の公開は今年10月8日。

2017年公開の映画のプロモーションのため事務所を抜けられない木村と同様、吾郎もまた今年公開の映画のために事務所を退社などできない。

しかし、1月以降稲垣吾郎は「独立派」の1人に数えられている。

いったいこれはどういうことか?

実は、「少女」は1月時点では主演のキャスト以外は発表されていなかった。

稲垣吾郎が「少女」に出演することが発表されたのは、あの謝罪のあと、今年の4月になってからだ。

www.oricon.co.jp

 1月の時点で、マスコミは稲垣吾郎が「少女」に出演することを知らずに「独立派」と報道していたことになる。

そして、その報道内容は吾郎が少女に出演することになってからも変わらない。

もしこういったマスコミの報道が事務所主導で行われているとしたら、「事務所は1月の時点で稲垣吾郎が「少女」に出演することを把握していなかった」ということになるのではないか。

ありえない話ではないと思う。

だって1月の時点で「解散報道直後、日本財団や政治家から事務所に問い合わせが殺到して事務所は焦った。なぜなら、事務所はSMAP日本財団パラリンピックサポーターに就任していたことを知らなかったから」という報道がされていたから。

これが本当かどうかは分からないが、8月の解散発表の時に他のメンバーが契約しているCM企業やSMAPの所属レーベルであるビクターには一切連絡を入れていないにもかかわらず日本財団には事前に連絡を入れていたあたり、1月でこっぴどく怒られたっていうのは本当なのではないかなと思ってしまう。

 

とにかく、「5人で独立するつもりだったが、年末に急に木村が意思を翻して事務所残留を主張。事務所を辞めるつもりだった4人は窮地に陥った」という主なマスコミの報道内容には矛盾がある、ということは絶対に知っておいたほうが良い。

 

【11月28日追記】

www.asahi.com

署名活動が朝日新聞の記事になりました。

今日付けの夕刊にも載っているそうです。

で、「本人たちが解散したいって言ってんだから解散させてやるのが本当のファン」という意見の多さに笑いました。

1月以降の報道が本当に効果を上げているようですね。

当事者以外真実なんて知らないはずなのに。

事務所の公式発表ではメンバー全員の意見が一致してるわけじゃないんですよ。

誰が辞めたくてだれが辞めたくなかったとか、全部週刊誌にしか書かれてません。

メンバー本人に一切取材もしてない、名前もわからない関係者の言葉だけなんです。

本人たちが解散したいってどこで知ったんですか?

 

結局アイドルの活動においてファンなんてモブに過ぎないんですよ。

グループ結成だってデビューだってファンがいくらそうなって欲しいって思ってもファンの願いが必ず叶うわけじゃない。

デビューしてからだって、ファンがどんなに望んでも事務所が持ってこなきゃ仕事は与えられないし、全部が全部ファンの望みどおりに動くわけじゃない。

グループの運営に関して、ファンの要望が通ることもあれば通らないこともある。

その割合は後者のほうが多いと思う。

私は、ファンクラブ会員になったって、どんなに金をつぎ込んだって、ファンの意見が通ることなんてほぼ無いと思っている*3

それでも、SMAPに関しては、私はただの傍観者にはなれなかった。

1月から続く本人に取材していない上に「自称関係者」の言葉を掲載する記事の数々、それを無批判に放送するワイドショー。

1月の解散報道から一貫してSMAPを守る気を感じられない事務所の公式コメント。

なんだかよくわからない大きな動きがSMAPを覆い隠してしまっているように感じた。

黙って見てられなかった。

何か動かずにはいられなかった。

ただ見守るだけをやめて、SMAPに自分の要望を伝えようとするのは愚かなことなのだろうか?

署名をして事務所に送ろうとするのは圧力なのだろうか?エゴなのだろうか?

所詮モブのくせに分不相応な所業をしてしまっているのだろうか?

 

賛否両論色々あるのはしょうがないですが、「「自分の主観を押し付けるな」という主観を押し付けてくる人達」には賛同できないなぁって思います。

「痛々しくて見てられないから解散させてやれ」というのは貴方の主観であって、「SMAP本人の意思が読み取れないから納得がいかない解散してほしくない」というファンたちの主観と何ら変わりないですよ、と思います。

*1:フランス語読めないので他に訳してくださった方を参考にしています

*2:文春8月25日号の記事によると「僕たちはは15年前に壊れていた。でもそれから10年続けてきた」あと5年どこいった??そして文春9月1日号には「僕たちは15年前に壊れていた」とちゃっかり訂正されていた。

*3:だからこそ、要望に近い活動があるとすごい嬉しいんだけど